パソコンの選び方2019(その5)

引き続き、パソコンの選び方を紹介します。前回同様、インターフェイス(他の機器との接続)に関してです。

前回はUSBでした。今回は音声関連との接続をお話しします。

4.オーディオ端子

最近は、HDMI接続により音声も同時に周辺機器へ送れますし、USBで音声入力を行うスピーカーもあり、Bluetoothによる音声プロファイルA2DPを使った無線スピーカーも増えてきています。このBluetoothのスピーカーはスマホの再生にも使えることから小型でもいい音がでるものがあります。一時期はネット電話で使う機会も多かったのですが、マイク内蔵のWebカメラで会話するビデオ電話が増えてるので、マイクのニーズも減っています。

ちょっと脱線しましたが、上記のような理由でオーディオ端子を利用するニーズは減ってきていますが、一般的なヘッドフォンやマイクが使えることもあり、聞き取りやすさからマイク付きヘッドフォンを使う人もあるのでまだ現役ということで紹介します。

入力側は2つあります。ライン入力とマイク入力です。ライン入力を使う人はあまりいないと思いますが、コンポなどオーディオ機器の音声を取り込む際に使います。マイクはもちろん、マイク用です。インターネット電話でマイクをつなぐことが多いせいかライン入力はなくて、マイク入力だけのパソコンもあります。(ノートパソコンは特にそう)

注意したいのではマイク入力端子でライン出力いわゆるオーディオ機器からの音声を取り込むときはケーブルに抵抗入りを使う必要があります。これはライン出力の信号レベルが高いのでそのままマイク入力に接続するとダメージを与えるからです。お店に行くと抵抗入りと書いたケーブルがあるのでそれを使いましょう。

あと、スマホのイヤホンマイクをそのまま指して使おうとする人もいると思いますが、そのままでは使えません。先端のミニプラグをよく見ると4極(黒もしくは白の線が3つ)になっているはずです。マイクは3極(ステレオ)、2極(モノラル)になっているので異なるのです。変換ケーブルが100均などで売っているので正しく接続して使ってください。

出力側はアナログ系とデジタル系があります。アナログ系はフロントスピーカーだけの1つの時、さらにリアスピーカーとセンターおよびサブウーハースピーカーの3つの時、いわゆる5.1チャンネル対応とさらにサイドスピーカーも含む4つの時、いわゆる7.1チャンネル対応があります。

5.1チャンネルとは一般的な帯域(20Hzから120kHzまで)の再生ができるスピーカーを前方左右+前方正面+後方左右の5つ置いたのち、中低音(120Hz以下)を専用で再生するサブウーハーを置いて音声を再生する方法です。7.1チャンネルはこれに左右に2台追加することになります。

こうすることで臨場感あふれる音を聞くことができます。映画を見るときやゲームをやるときに効果的です。なかなかパソコンでここまで環境を整える人も少ないかもしれませんが、一度聞くとなかなかもとには戻れませんよ。

デジタル系はS/P DIFと呼ばれる端子です。SonyとPhilips社が共同開発したデジタルインターフェイスです。Sony/Philips Digital InterFaceの略ということです。ケーブルに光ファイバーを使っているので光デジタル音声端子と呼ぶ場合もあります。端子のあるスピーカーを使えば、スピーカーまでデジタル信号で送ることができますが種類は少ないです。

以前ほどニーズはないので必須とは言いませんがあれば夜、人に迷惑をかけずに動画を見たり、ゲームができるので端子があることぐらいは確認しましょう。

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