Windows10時代のCPU

今回はWindows10利用時のCPUについてお話しします。

以前もテレワークで新しく購入するならば、Core i3,Ryzen 3以上の最新世代か、一世代前のCore i5,Ryzen 5以上がお勧めですよとのお話しをしました。

メモリの時と同様、そうはいっても既存パソコンでWindows7からアップグレードした方も多いでしょうから今の自分のパソコンがこれからも使えるのかどうかのほうが気になるのではないでしょうか。

メモリの際にもお話ししたようにWindows7と10の当初のシステム要件はほぼ同じでしたが、インターネット時代が標準となり、セキュリティソフトや更新プログラムのチェックソフトなどメモリに常駐するソフトが増えてくるとCPUにかかる負担も増えてきます。

そのために以前は快適に使えたパソコンがやけに遅く感じるのはしかたのないことです。対策としては不要なソフトをアンインストールすることで常駐ソフトを減らすこと、メモリ増加、SSD交換といったところです。

とはいえ、計算の根幹をなすCPUは基本交換できないので、自分のCPUがどのようなレベルなのかを把握しておく必要があります。現在のCPUはコア数とスレッド数、周波数の3つがポイントになります。以前は周波数だけで早ければ(数字が大きければ)、OKという状態だったのですが、今はCPU1つに複数のコア(計算処理を担う場所)があります。計算を分担することで実際に操作しているソフトと別に常駐ソフトを動かすのに負担が分散されるということです。さらにスレッドという機能で、1コアに2つの仕事を任せることができる仕組みもあります。2コア4スレッドといった表現になります。周波数は最新のものだと、だいたい3GHzから4GHzといったところです。あとは世代と呼ばれる発売時期によっては同じコア数でも新しいほうが性能が向上していることがあります。

では、自分のパソコンのCPUがどんなものかを知るにはどうすればいいでしょうか。まず、CPUの型番はスタートボタンを右クリックして、出てきたメニューの中からシステムを選ぶとプロセッサというところに名称が書かれています。例えば、Core i7 4771といった具合です。あとはネットで調べれば詳細がわかります。

実際に利用しているときにどの程度余裕があるかどうかはタスクマネージャーで確認します。ソフトを動かしている状態でタスクバーを右クリックして、出てきたメニューの中からタスクマネージャーを開きます。「パフォーマンス」というタブがあるのでクリックするとCPUの利用率がわかります。ここが100%だといっぱいいっぱいです。もしかしたら処理しきれていない可能性もあります。

詳細は画面の下にあるリソースモニターをクリックし、CPUタブを選ぶとスレッドごとにどのプロセス(ソフトをさらに小さく分割した実際に動いているプログラム)が利用しているかもわかります。知らないプログラムが大量に動いているのにびっくりされるかもしれませんね。

コア数やスレッド数が少ないと当然同時に動かせるプロセスは減ってくるので常駐ソフトが多くなったり、複数のソフトを同時に利用していると遅くなります。メモリ増設やSSD交換、不要ソフト削除でも遅く感じるときは必要でないソフトを終了させて使いたいときに使うことが大切です。

コア/スレッド数、周波数、世代とかだけではよくわからないという方はCPUベンチマークを参考にしてください。いろいろなWebサイトで紹介しています。例えば、ノートパソコンで2013年頃に発売されたCore i7-4500Uは第4世代2コア4スレッド1.8GHzでベンチマークが3758、第10世代Core i5-10210Uは4コア8スレッド1.6GHzでベンチマークが6456です。7年前のCore i7に比べて最新のCore i5はコアとスレッド数で倍となりベンチマークも倍近い数字が出ています。新しいとこんなに違いが出てくるのです。

メモリ増設、SSD交換、不要ソフトの削除でも思った性能が出なかったら、作業時にタスクマネージャーのパフォーマンスをみて、100%のままが続いているなら、パソコンの交換時期だと思ってください。その際にベンチマークを参考にすると性能差がわかりやすいですが、同じブランド(Core i7)なら7年前までだと倍以上の性能が出るし、一個下(Core i5)でも倍近いことを目安にしてください。

5年前でも1.5倍は違うので、購入からそれぐらいたっているようなら一度性能を確認することをお勧めします。

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