今回は久しぶりにパソコンの選び方を紹介します。前回は2021年ですので3年ぶりとなります。
Windows11・ノートパソコンの売上シェア8割
最後のバージョンと言われていたWindows10が2021年の後半にあっさり覆され、Windows11が登場しました。セキュリティ強化により、古いCPU(インテル製だと第7世代、AMD製だとZEN:2017年)が対象から外されています。また、パソコン自体もUEFIやTPM2.0対応でないと原則利用できないこととなっています。さらにこのバージョンから64bit版のOSのみになったので、メモリも多めにいることになります。
Windows10自身は2025/10/14でサポート終了となり、そろそろ更新を検討する必要があるのですが、Windows7時代と違い、パソコンそのものも買替えが必要になる可能性が高いです。
さて、2024年でのパソコンの状況というとデスクトップパソコンはかなり少なくなってきています。2022年の出荷台数で行くと16.9%であり、ノートパソコンが8割を超えました。前回2020年に特集したテレワークが一部企業では定着したことや現場・事務所間の持ち運びといった点でノートパソコンが増えたのだと思います。
そこでまずはノートパソコンでの選び方についてお話をしていきます。OSは業務用ソフトが多い、Windowsで考えていきます。今後利用するのですからWindows11が動くのが前提となります。
CPUの選び方
まず、CPUはインテルだと第13世代、AMDだとZen4世代が最新ですが、一世代前でも大きな問題はありません。ただし、種類がとても多いので、注意が必要です。
インテルの場合、ブランドとして、Core i9,i7,i5,i3とPentuim、Celeronがありますが、基本はCorei5で、CAD等を使うの出れば、i7、簡単な業務が多い場合はi3の選択してください。
また、型番として数字が4桁か5桁あり、そのあとにHK,H,P,Uと英字がついています。CAD、写真加工をするのであれば、Pで、普通であればUでいいと思います。H,HKは高性能ですが、消費電力も大きいので予算に余裕があれば購入を検討してください。名称で行くと13世代であれば、i5-1350P,1340P,1345U,1335Uが目安になります。
メモリの選び方
次はメモリです。こちらも規格があり、DDR4,DDR5と数字が大きいほど新しく、クロック数として3200とか4800とこちらも数字が大きい方がいいのですが、ノートパソコンの場合、既に組み込まれているため選ぶことができないです。メモリ容量だけを考えて下さい。
Windows11の最低4GBですが、現実的には8GBが基本だと考えてください。理由はソフトを動かさなくてもウイルス対策ソフトや自動更新のためのチェックソフト、周辺機器との通信ソフト等が常駐しているために、メモリを既に利用しているからです。その上で、複数のソフトを同時に使うとかCADや写真ソフトを使うのであれば、16GB、予算に余裕があれば32GBを検討しましょう。
気を付けてほしいのは、昔と違いスリム化、軽量化を進めたために後で追加や変更ができなくなったノートパソコンが増えたということです。仕様欄にオンボードと書いてあったり、増設不可と記載されているかを確認し、これらが記載している場合は、将来の利用目的も見越して、多めの容量で買うことをお勧めします。
SSDの選び方
次はSSD容量です。さすがに最近のノートパソコンではハードディスク搭載は少なくなりましたが、ゼロではありません。SSD搭載を選んだうえで、容量を検討しましょう。
SSDも接続方法とかSATA、PCIe、サイズで1.8inchやM.2の60mmや80mmといった種類があるのです、こちらも選ぶことが難しいので容量だけで選びます。
オフィスソフトとそれで作成する文書、表計算、プレゼン資料だけであれば、256GBでOKです。写真やCADデータが多い場合は、500GBにしましょう。最近はさらに倍の1TBのものも出ていますがよっぽど動画編集でもしない限りここまで使うことはないです。
まとめると基本仕様で選ぶのであれば、
CPU:Intel Core i5-1350P,1340P,1345U,1335U
メモリ:8GB、16GB
SSD:256GB、512GB
あたりを目安に探してみましょう。その他の選び方は次回説明します。