今回もパソコンの選び方の番外編として、リムーバブルメディアに関するお話しをします。今回はDVDなどの光ディスク系について紹介します。
(3) 光ディスク系(CD、DVD、BD)
最近ノートパソコンでは、CDやDVDなどのドライブがつかなくなってきました。モーターを使うため、消費電力や耐衝撃性、軽量化などに影響を与える理由もありますが、一般ユーザーは音楽や映画をレンタルや購入するのもネット経由となり、そもそも利用頻度が減ってきているためです。国内でのメディア生産も減ってきており、少し心配です。
とはいえ、建設業界では電子納品ではまだまだ現役です。国土交通省の標準の記録媒体としてCDからDVDに切り替わり、BDも協議でOKになったのが平成28年4月版からです。電子データ登録サーバによるオンライン納品は平成22年9月版からOKとなっていますが、地方公共団体レベルではまだまだ整備中でディスクメディアによる納品が主流だと思います。
光ディスク系は現在第3世代となっています。簡単に説明すると
第1世代:赤外線半導体レーザー使用で代表メディア:CD
第2世代:赤色半導体レーザー使用で代表メディア:DVD
第3世代:青紫色半導体レーザー使用で代表メディア:BD
となります。今回はこの中で協議でOKになったBDについて少し詳しく紹介します。
BDはBlu-ray Discの略で名前にある通り青紫色半導体レーザーを使って記録を行います。種類としては
・BD-ROM(Blu-ray Disc Read Only Memory):読みのみ
・BD-RE(Blu-ray Disc REwritable):書換可能
・BD-R(Blu-ray Disc Recordable):書込み1回
となりますが、一般的に購入できるのはBD-REとBD-Rで電子納品は改ざん防止のため、BD-Rのみです。容量としては基本の1層が25GBで、2層が50GB、3層が100GBになっています。名称は2層の場合がBD-R DL(Dual Layer)、3層がBD-R XL(eXtra Large)と呼ばれています。2018年に4層(128GB)がソニーから発売されました。
1層、2層は比較的多くの種類があり、書込速度は4倍速と6倍速が多いです。利用するドライブによって制約がありますので、必ずドライブの仕様を確認したうえで購入をしてください。
また、後継として出ている規格としてUltra HD Blu-ray(UHD BD)があります。4K UHD(Ultra High Definition)と呼ばれる解像度3840×2160で動画フレーム数が60fpsの読み書きができるものです。
容量的には50GB、66GB、100GBとBDとあまり変わらないことやBDとの互換性もないため、電子納品として利用されることは少ないと思います。もちろん、テレビの4K録画や今後の据置型ゲーム機は対応予定があるので、今後の動向によっては変わるかしれません。
光ディスク系は保存をしっかりしていれば、数十年以上もつと言われています。しかい、直射日光、高温や多湿は苦手です。一般の事務所であれば問題ないでしょうが、現場事務所は出入りが多く梅雨時期や夏場などは要注意です。できれば、保管場所を現場と別に設けて管理することをお勧めします。