パソコンの選び方2020【テレワーク】(その4)

今回もテレワークが増えたことで購入を考えている人向けにパソコンの選び方についてお話しします。

前回はまずは性能の補助記憶装置とバッテリーについてお話ししましたが、今回はインターフェイス(端子・外部接続用)関連についてお話しします。

(4) パソコンの性能(その3)

外部接続は計算性能には大きく影響はしないのですが、環境というか使いやすさに影響を与えるので性能としました。次回紹介する周辺機器への接続はこの端子の有無で決まるのでそれなりに重要です。

「パソコンの選び方2019」で、様々なインターフェイス(他の機器との接続)を紹介しましたが、ノートパソコンではサイズの制約上あまりいろいろなインターフェイスはつけることができません。

そのため、自分が必要なインターフェイスがなかったりすると後で別の手段で追加することになります。このあたりも今回紹介しますね。

まずは、万能インターフェイスなUSBです。こちらはよくある形状が2種類、性能的には4種類ほどあり、見た目では判断しづらいものがあります。カタログを確認していただくのが確実ですが、上位互換(性能の高いインターフェイスで低いインターフェイス用の周辺機器が利用可能)なので性能がいいものを選びましょう。

ただし、USB-Cは電源供給用に利用されることもあるので、最低2個以上あるものをお勧めします。(例えば、1個がUSB-C、1個がUSB-Aといった感じ)

次に映像端子です。持ち運びを重視してノートパソコンを購入する場合、画面の大きさはデスクトップパソコンに比べると小さくなります。しかし、映像端子で外部出力することで大型ディスプレイに接続することが可能になります。おすすめはHDMIです。最近は薄型や小型化の影響でミニHDMIという少し小さなものがついている場合もあります。性能は一緒ですが、接続するケーブルを購入する際には種類に注意してください。

古いディスプレイやプロジェクター用のD-SUB15pinというものもありますが、最近は変換ケーブル(HDMI->D-SUB)もあるのでなくても何とかなります。

次はネットワークポート、LAN端子です。最近は無線LANの影響でないものも増えてきていますが、安定したビデオ会議や通信を行うのであればあった方が望ましいです。スピードは最近は高速化で、2.5GBASE-Tというのがついているものも出始めていますが、HUBや光回線そのものも上位のモノにしないとメリットが出てこないので、とりあえずは1000BASE-TのものがあればOKです。

次にカードリーダーです。カメラやスマートフォンからのデータを取り込むときにSDメモリのカードリーダーが内蔵されていると便利です。使用頻度は人によりけりですが、頻度の高い人は内蔵しているものを選びましょう。最近は小型化に伴い、microSDしか読めないものもあります。サイズをよく確認してください。

HDMIやLAN端子がない場合でもUSB-C端子があるときにUSBドックと呼ばれる外付けの外部端子の集まりのようなものをつけることができます。前述したないときに継ぎ足す方法です。外付けでUBS-AやHDMI、LAN端子まで増設できる優れもので、カードリーダーまでついていることがあります。とはいえ、どのUSB-Cでもいいわけではなく、機種によって、接続できないとか制約があります。カタログや利用者の紹介ブログ、専門店のスタッフなどに確認してください。

変な話ですが、高性能なUSB-C端子があれば、USBドックとの組み合わせで外部端子を後つけができるということです。便利ですね。あちらこちらで使うのに常にUSBドックがいるというのも困りものなのでよく使う端子は内蔵しているものを選んでください。

外部端子は見えるものだけでなく、内蔵しているものいわゆる無線系のものもあります。WiFi(無線LAN)とBluetoothですね。

無線LANは通信速度や安定性では有線LANに一歩ゆずりますが、ケーブルレスの魅力は大きいです。テレワークであちらこちらに移動したい場合は無線LANの性能も重要です。最新のWi-Fi6対応も出てきたので、できればこちらを選びましょう。ただし、テレワーク環境(具体的には無線LAN親機)がWi-Fi6に対応していないと効果はでません。その点も留意してください。

もう一つのBluetoothは無線キーボードやマウス、スピーカーなどこちらも様々なものが接続できるのでこちらもできるだけバージョンが大きいものがいいです。現在だとBluetooth5が最新です。カタログで確認してください。

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