本はお読みになっていますか。現場や事務所と家の往復では、新しい知識はなかなか身につきません。情報の新しさとしては、専門紙(新聞)、専門誌(雑誌)、専門書の順ですが、これらをバランスよく読むことが重要です。昔は大きな現場や支店単位などで、社員教育の一環として様々な書籍が購入されていました。しかし、昨今の経費削減のあおりで真っ先に削減対象となってしまったのが残念です。とはいえ、書籍が不要になったわけではありません。むしろ、厳しく変化が激しい業界情勢だからこそ最新知識をしっかり身に着けることが重要でしょう。
今回は、月刊もしくは隔週刊で発行の土木系雑誌を紹介します。なかなか小さな書店では取り扱われておらず、定期購読が必須のものもあるので、手を出しにくいかもしれません。一部の大手書籍ではばら売りしている場合もありますので、ぜひ一度ご覧になってください。
◆日経コンストラクション
http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/NCR/
日経BP社が出版している土木総合誌。隔週刊で、写真が多いので文章が苦手な方にもお勧めです。日経らしく時事の話題を取り上げた特集が多く、業界の最新事情を捉えるのにも便利です。
◆土木技術
http://www.doboku-g.com/Default.aspx
理工図書が出版している土木総合誌。月刊で、タイトルどおり、技術系の記事が多く掲載されています。創刊されてから60年以上たっている歴史ある雑誌です。
◆土木施工
http://www.sankaido.jp/dobokusekou/
山海堂が出版している土木総合誌。月刊で、土木系総合誌としてはおそらく一番多い発行部数(約5万部)を誇っています。土木技術と同様50年近い歴史があり、施工現場での技術を中心に、いろいろな特集やトピックスで業界の情報を提供しています。
総合土木研究所が発行する月刊誌。基礎工に関する技術・施工例を紹介しており、総合誌ではないのですが、土に携わる技術者なら一度は手にとって欲しい雑誌です。
◆CE建設業界
http://www.dokokyo.or.jp/ce/ce0710/ce.html
日本土木工業協会が発行している機関紙です。雑誌とはいいがたいかもしれませんが、技術士を受験される方は押さえておきたい一冊です。