今回は施工管理アプリ・サービスから派生して建設品質管理アプリ・サービスについて、お話します。
ISO9001(QMS)
建設業、特に公共工事における品質管理は管理書類も管理項目も非常に多いです。最近はなくなってきましたが、一時期は品質管理システムいわゆるQMSのためにISO9001の取得が入札の要件になっていたため、相当な小規模建設会社での取得による膨大な品質管理書類を作成していました。
また、仕様書、要領書等による検査内容、検査回数、か所の指示があり、その内容、回数、か所をしっかり記録必要があり、小規模工事でも工種が多ければ、記録量はとても多い状態になっていることが少なくありません。
意外と少ないITシステム
しかし、ITによる品質管理は、多くは写真管理による出来形管理や品質関連写真によるものであり、自社でエクセルベースで書類を作成していることがほとんどだと思います。
最近はBIM/CIMの影響を受け、計測結果を3次元CADに反映させる動きも出ていますが、出来形管理であり、品質管理に関しては相変わらず、個々のデータ管理に依存しているようです。
もちろん、各種帳票を施工管理システムの帳票管理機能を活用することで負担軽減を行うことはできますが、個々のデータを活用できるような状態にはなっていないようです。
その中でコンクリートの品質管理については施工管理システムの一部として提供されているものもあります。また、品質管理もチェックリスト作成機能として提供することで、管理漏れをなくし、管理レベルを平準化できるような仕組みを提供しているシステムもあります。
今回は少なめですが、そのようなソフトを紹介します。
◆品質管理クラウド[コンクリート]
https://www.kentem.jp/product-service/kqc-co-cloud/
デキスパートで有名な建設システムが提供するコンクリートの品質管理システムです。打設や試験の予定、品質管理状況を入力共有できるようです。
◆EX-TREND武蔵
https://const.fukuicompu.co.jp/products/extrendmusashi/quality.html
福井コンピュータの土木施工管理システムEX-TREND武蔵の機能の一部として品質管理が提供されています。コンクリート品質管理とアスファルト温度管理が項目レベルで管理できます。
◆建設WAO
https://kensetsu.chepro.co.jp/system/kouji/hinshitsu
建設業の統合業務パッケージですが、オプションで品質管理や技術情報のシステムを提供しています。竣工チェックリストや検査記録を登録できるようです。
◆施工品質管理システム かん助
https://cansuke.net/
こちらは安全、品質に関する機能を中心に現場で必要な機能を戸建てや新築といった特化型で開発して、かん督やかん理者を助けるシステムとして提供されています。
◆目視録
https://www2.mokusiroku.com/
品質チェックができる検査アプリとして、提供されいます。戸建て住宅の品質チェックや設備点検に利用されているようです。点検録という点検用ソフトもあります。