施工管理アプリ・サービス(その7)

今回も、施工管理ソフト・サービスについて、お話します。

前回は、運用面についてお話しましたが、今回は出面管理についてお話します。

出面とは

出面は、でづらと呼びます。でめんと呼ぶ場合もあるようです。現場に出ている面(顔)、つまり入場している労働者のことであり、その人数を把握することを出面といいます。日当を指す場合もあるようですが、今回は労働者数の把握のほうです。

出面管理は現場の作業員がいつ入場し、どのような作業をして、いつ退場したかがわかるように管理することです。時間給だと勤務時間が重要になってくるからです。

つまり、労務管理の観点から出勤簿の把握をすること、賃金管理の観点から賃金台帳作成のもととすることが主な目的になります。さらに安全管理と連動させ、無災害記録としての時間記録に利用したり、業務改善の一環として、作業量と時間の関係をみることで、作業効率や負担軽減のための分析の基礎資料として利用することもできます。

出面表

昔は、出面表といって、1週間もしくは1ヶ月の作業日を横軸に記載して、縦軸に作業者名と主な作業内容を記載できる表を用意して、毎日作業時間を手書きで記入していました。その後、エクセル等の表計算に入力したり、Googleスプレッドシートを使って、スマホから入力できるようにしたりと少しずつ、電子化、ネットワーク化していました。

とはいえ、管理者側で行うために確認や入力で一手間、二手間かかったり、入力ミスで計算が合わなかったりと苦労することも少なくありません。

今回紹介する出面管理アプリは基本、作業者自身に入力してもらうことで確実に打刻できる仕組みのものです。また、設定をすることで特定の書式に出力することができるものもあります。

もちろん、原価管理や安全管理とも連動するアプリもありますので、目的に応じて、前回までに紹介したアプリのように多機能型にするか出面管理をメインにした単機能型で利用するかは検討してください。

1日で複数現場を渡り歩くような小規模リフォームや単一工種でのお仕事だとさらに効果は大きいと思います。該当する方はぜひお試しください。

◆勤CON管
https://kensetsu-kaikei.com/kin_con_kan.html

建設業に特化した勤怠管理をできるサービスです。統合管理のできるガリバーシリーズを提供しているあさかわシステムズ社のもので、比較的低価格で導入できるのが魅力的です。

◆日報365
https://www.oakis.co.jp/np365/

日報だけでなく、資器材の手配や管理もできます。出面は開始終了ではなく、時間入力ですが、現場でサインをできるので、元請が下請に手配する場合に便利です。

◆SiteEye出面管理サービス
https://www.adf.co.jp/products/site-eye_dezura.html

ADK富士システムが提供するサービスです。基本的には作業者や機材の配置予定を組んでから、日報と連動させるような少し規模の大きめの建設会社向けのものです。勤怠管理サービスと連動させると現場で出退勤の打刻ができます。

◆出面本家
https://www.icubenet.co.jp/attendance/

原価管理ソフトの本家シリーズを提供しているアイキューブの作成した出面用のソフトです。少し規模の大きな建設会社での利用に向いています。

◆おしいれクラウド
https://oshiireconcierge.com/

安全書類・勤怠管理・請求書作成ができるサービスですが、勤怠管理単体でも利用できるようです。自社だけでなく、協力業者との連携も可能です。

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