建設工程管理アプリ・サービス

今回は施工管理アプリ・サービスから派生して建設工程管理アプリ・サービスについて、お話します。

工程管理

建設業における工程管理は、品質や原価に密接にかかわっています。急ぎでやると品質低下は否めませんし、丁寧にやると原価が余分にかかってしまいます。

目標品質と目標原価のバランスや天候、協力業者、職人さんのスキルレベル等を考慮して、適切な工期を設定する必要があります。

もちろん、施主・発注者の要望に応えるために短納期になることは少なくないですが、そこでもできるだけ、無理を減らせる工夫をするために工程表に知恵を入れることが必要です。(単に人員増強だけでなく、2チームでできる方法や現場以外で鉄筋加工等の前準備をしてもらう、プレキャスト製品を利用する等)

また、機械トラブル、人的トラブル(事故や病欠等)に適切に対応することも必要です。工程表は常に最新版管理を行い、関係者にきちんと共有しておくことが大切です。

以前変なたとえで紹介しましたが、「風(修正は素早く)林(状況は冷静に把握)火(実行はすばやく)山(決めたら動じずすすめる)」のような対応が求められるのが工程管理だと思います。

工程表と言えば、エクセル?

さて、実際の工程表はどのようなツールで作成しているかというと圧倒的にエクセルです。単一工種、短工期での作成はもちろん、全体工程を俯瞰的に見たい場合や週間工程のように部分的な工程を把握する際にはとても便利です。誰もが操作できるので、習得のための時間も少ないです。

とはいえ、月間と週間を連動させたいとか、特定の工程の修正を関係工程に連動させたいとかというのはできません。修正漏れや連動ミスによるトラブルも少なくないと思います。

そこで今回紹介するのが工程表作成アプリです。エクセルのように習得するのが簡単というわけではないですが、機能を絞っているため、覚えると楽です。ニーズに応じていろいろな機能があるアプリもありますが、最初は基本機能だけ使うのでもありだと思います。

以前、ガントチャート(工程表)作成ツールの紹介や様々な業種で使えるMicrosoft Projectの紹介はしました。今回はそれ以外のアプリ・サービスを紹介します。

◆工作2プラス
https://www.miyasys.co.jp/products/kousaku2/

工事原価管理システムで有名なミヤシステムの工程表作成ソフトです。表形式の入力でバーチャート工程が表示されたり、先行工程を入れることでネットワーク工程表が作れたりと簡単だけど基本をしっかり押さえたシステムです。

◆現場ナビ工程
https://www.kozosoft.co.jp/genba_navi/seihin/koutei/index.html

大手ゼネコンでの利用実績もある構造ソフトのアプリです。操作性もよく、印刷を意識した設定はとても便利です。エクセルにも書き出せるので共有もしやすそうです。

◆BeingProject-CCPM
https://www.beingcorp.co.jp/product/bp-ccpm/

積算ソフトGaiaを出しているビーイング社の提供する工程管理ソフトです。CCPMと呼ばれるクリティカルパスを意識した管理手法を取り込んでおり、抑えるべき作業がわかりやすいです。

◆工程さん
https://hanasoft.net/HOTEI.htm

花ソフト社の工程ソフトです。エクセルの操作性を意識しつつも専用ソフトならではの操作ができます。60日間はフリーソフトとして利用できるので、お試しもありです。値段も4000円以下!

◆工程表作成 KtWin
https://www.ichiho.co.jp/ktwin/

イチホコンピュータ社の提供する工程表ソフトです。バーチャート工程もネットワーク工程どちらも見れます。実行予算や出来高入力など便利機能もついてます。フリー版もあるので動作検証もできるのはありがたいです。

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