建設業関連アプリ・サービス

今回は今までに紹介できていなかった建設業関連のアプリ・サービスを紹介します。

建設業において、業務管理アプリやサービスを使うのにネックになるのはIT人材がいないとか、IT利活用を相談できる身近な専門家がいないとか、費用対効果が見えにくいこともあってIT投資ができないとかいろいろあります。

2024年問題、2025年問題

しかし、2024年問題や2025年問題が待ったなしの状態です。働き方改革関連法にある建設業での「時間外労働の上限規制」の猶予期間が終了したことで2024年4月から規制が適用されることによる働き方の見直しが迫られる2024年問題や2025年に75歳以上の後期高齢者が増加して、大量に退職者が出ることによる人手不足が深刻化する2025年問題は否応なしに自社で対策を講じざるを得ません。

危機感はもっていても、具体的な対策をどうとればいいかわからないことが多くの方の声だと思います。さらに建設業の29業種による複雑な業務体系や重層構造による建設業の仕組みも他の業界に比べて、対策の難易度をあげているように思えます。

とはいえ、何もしないと確実に厳しい状態になるのは目に見えています。そのために最初の1歩をIT化で踏み出してみるのがお勧めです。

スモールスタート

経営者の方はどうしても、全体最適や大きな効果を期待しがちですが、スモールスタートで自社にIT化の火をともすことが重要なのです。そうしないと、無用の長物に大きな投資をしてしまい、経営者だけでなく、社員自身も「ITなんて」という状態になりかねないです。

今まで紹介した様々な建設業向けアプリは多機能なものもあれば、単機能のもののあります。機能紹介動画やお試し版を触ってみるのも大切ですが、できれば、6ヶ月ぐらいで一つのソフトをしっかり使ってみることで自社のいろいろなことが見えてくることがあります。

理想はそこで機能拡張や次のアプリ導入ですが。アプリも相性があるので、最初からマッチしない場合もあります。そこからリセットすることも必要だと考えて、抑えた予算で始めるのです。

もちろん、結果が何も残らないことはありません。どうすれば、自社にITが根付き、みんなの利便性があがるかを少しずつですが、会社で意識することができるようになります。一歩一歩の積み重ねが大切なのはITも変わらないと思います。

◆DENKICHI
https://www.denkichi.jp/

電気工事業特化型の業務管理システムです。顧客管理、スタッフ管理、請求・入金管理、給与管理と一通りの機能がついています。

◆らくらく現場
http://www.rakuraku-genba.jp/service/index.html

現場管理を軸にした管理システムです。ヒヤリハットや朝礼看板、持込機械点検など電子化しづらそうなところに手が届くシステムです。

◆Site-PRESS
https://www.kyoei.co.jp/fks/search/productlist/spac.html

現場の安全管理、品質管理に特化したシステムです。工程打合せや災害防止協議会、新規入場者教育といった安全管理とコンクリート打設、内装検査、設備竣工計算といった品質管理があります。

◆スカイシステム NETIS登録商品
https://www.sky-system.net/netis.html

複数の現場管理システムがあります。コンクリート施工管理システムや養生温度管理、振動・騒音、粉塵、水質の各種計測システム等現場のIT化に貢献するものがあります。

◆業者管理システム「建 TAKERU」
https://www.i-emori.co.jp/takeru/gyosha/

業務管理システムとありますが、入札参加に関する情報を一元管理できるシステムです。同社の契約システムとも連動できるようなので、入札の多い企業にはお勧めです。

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