パソコンの選び方(2014年版)

 今回は久しぶりにパソコンの選び方を紹介します。前回は2009年ですので実に4年半ぶりです。

 さすがにあと1週間以内で年明けというところで2013年版とうたうのも無理があると感じ、少しフライング気味ですが、2014年版としました。

 前回、タブレット、2in1、超小型パソコンとハードウェア面で大きく変わった特徴を紹介しました。また、その前にはWindows XPからの乗換の話で移行の選択肢を説明しました。今回は、初心に戻って、新しくパソコンを導入したい人向けにお話しします。

1.タッチパネル対応画面

 Windows8が発売されて、1年と2か月、Windows8.1が発売されて2か月たちました。一般の家電量販店ではまず、Windows7を見かけることはなくなったように思います。そこで、Windows8によって大きく変わったハードウェア面がこのタッチパネル対応画面です。いわゆる画面に触って操作ができるというものです。

 パソコンのテレビCMでもタッチパネルを使った操作を前面に出していますが、業務としてはどうでしょうか?結論から言うと不要だと思います。

 私の操作した限りではあまり利用頻度は高くありません。正直なくても問題ありません。もちろん、タッチパネルの本領を発揮するWindows アプリを利用する場合にはそれなりに便利ですが、通常業務で使うソフトはデスクトップアプリばかりであり、マウス操作が基本です。タッチパネルを使う機会は少ないでしょう。

 この選択肢で購入を悩んでいる方は業務中心である限り、タッチパネルはなくて問題ないと思ってください。

2.Windows8とWindows8.1

 新製品はWindows8.1ですが、型落ちでまだWindows8を見かけることがあります。0.1の差とはいえ、Windows8.1のほうがいろいろ改善されているのは事実です。

 そこで無理して新製品を買うべきかというとそれは不要です。なぜならばWindows8から8.1へは無償でアップグレードできるからです。多少の手間はかかりますが、そんなに難しくはないです。安いのであれば型落ち購入でいいと思います。

 Windows8.1はもう一つネックがあります。それはインターネットエクスプローラーのバージョンが11ということです。Windows7や8でもバージョン11は導入可能ですが、企業によっては入れていないことがあります。

 なぜかというとWebを介してやりとりするe-Taxや電子入札などの仕組みががバージョン11にまだ対応できていないからです。電子入札に限って言えば、バージョンが9までWindowsも7までしか保証されておらずIT立国としてはさびしい限りですが、バージョン11がネットを利用した業務の障害になる可能性があるという点をWindows8.1を選択する際に考慮してください。

3.パソコンの価格とハードウェア

 パソコンの価格はよほど高機能を求めない限り、10万円を切る価格で探すのに苦労することが減りました。ノートパソコンでもオフィスが入って10万円以下のものはそれなりにあります。もちろん、少しいいものになると10万円を超えることになりますが、以前もお話ししたように消耗品費扱いになる10万円以下での購入がおすすめです。

 ハードウェアとしては一般的な操作であれば、CPUがCorei3でメインメモリが4GBあれば、いいです。CADや技術計算が必要であれば、Corei5の8GBあると安心です。CPUはCorei7というのがさらに上位にありますが、よほど特別な作業をしない限り無理して選択することはないと思います。細かいことを言うとこのインテル社のCPUのCore iシリーズは発売から5年ぐらいたっており、最新のものは4世代目です。そのため、型番がすごくいっぱいあるのですが、業務アプリを使う分には大きな性能差はあまり感じないと思います(計算するより入力時間のほうが多いため)。iの後ろが3,5,7のどれかでというレベルで判断してもらっていいです。これ以外にもPenutiumやCereron,Atomといった名前のCPUがありますが、Corei3以上を購入しておいた方が長く使えると思います。

 あとはSSDという補助記憶装置をつけるかどうかですが、値段はだいぶ高くなる分、スピードは大きく変わります。もし予算に余裕があるのならば、SSDが内蔵しているものをおすすめします。

 ちなみにWindows8のシステム要件は7と同じでVistaともあまり変わりがありません。つまり、ハードウェアは性能を持て余し気味な感じなのです。どちらかというと自分の使いたいソフトやサービスがどの基本ソフトやブラウザに対応しているかを選択基準にしたほうがいいと思います。

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