IT系資格について(その2)

今回もIT系資格について紹介します。

前回はIT系資格の代表格である国家資格の情報処理技術者と情報処理安全確保支援士のお話をしました。比較的容易なものから難易度が高く、合格率の低いものまで様々なものがあります。今日はその補足とほかの国家資格についてお話しします。

情報処理技術者試験の名称変遷

前回も少しお話に出しましたが、情報処理技術試験は名称や試験対象範囲が変わっています。日進月歩のIT系ならではという感じです。例えば、私は上級システムアドミニストレータという情報処理技術者試験の資格を取得しているのですが、これは現在はありません。同様にあったシステムアナリストという資格と統合して、ITストラテジストという資格になりました(こちらも何とか取得しました)。ちなみに上級の下に初級もあったのですが、この初級システムアドミニストレータはITパスポートになりました。

昔あった第二種情報処理技術者、第一種情報処理技術者というのも現在は基本情報技術者、応用情報技術者に変わっています。単に変わっているだけでなく、対象範囲も広がったといった感じです。

また、試験内容も変わっています。基本情報技術者試験では、令和2(2019)年度からプログラム言語のPythonが追加されましたが、これまでもJavaが追加され、表計算のマクロが追加され、逆にCOBOLという言語は廃止されと時代のニーズや利用者数の変化を考慮した内容に変更しています。

技術士(情報工学)

IT系の国家資格として、もう一つ、技術士の情報工学部門があります。技術士は以前、建設系資格の時に紹介しましたが、日本での技術系資格の最高峰で、21の部門があります。この部門の一つが情報工学です。建設業と違って、資格保有が入札等には影響しないとは思いますが、アジア太平洋での国際的な技術者認定であるAPECエンジニアの登録要件となっています。とはいえ、難易度のわりに認知度が低いのが非常に残念で、今後紹介するベンダー資格といわれる大手ベンダーの資格の方が国際的には認知度が高いです。個人的にはもう少し認知度があがってほしいと思っています。

ちなみに情報処理技術者試験は経済産業省の所管ですが、技術士は文部科学省の所管です。

技能検定(技能士)

これ以外の国家資格として、技能検定があります。技能士と呼んだ方がなじみがあるかもしれません。建設業・製造業を中心に130種類も職種があります。本当は建設系資格の国家資格として紹介すべきものだったのですが、失念しておりました。すいません。建設系だと型枠施工や左官、とび、配管等32職種あります。どの試験も学科試験と実技試験があります。実技試験は実際に作業を行います。造園技能士だと与えられた樹木や石を使って、適切な配置にする課題がでます。YouTubeに試験動画が出ているので、見ると「これが試験なの」とびっくりするかもしれません。本当に実際の仕事ができる人のための資格です。

厚生労働省の所管ですが、大半が都道府県職業能力開発協会が試験を実施しています。一部、民間の指定試験機関が実施しているものもあります。この中にウェブデザインという職種がIT系です。電気通信系は情報配線施工という職種があります。ウェブデザインは1級から3級があり、1級が一番上です。学科試験はマークテストですが、実技試験は実際にエディターを使って、課題のデザインを作成します。情報配線施工も1級から3級があり、学科試験はマークで、実技試験は光ケーブルとメタルケーブルの配線施工を行います。

無線従事者(無線通信士・無線技士)

あと、通信系の資格で総務省所管の無線従事者があります。無線通信士と無線技士に分かれ、無線通信士は総合、海上、航空、地上の4つ無線技士は海上特殊、航空特殊、陸上特殊、アマチュアに分かれており、さらに第一級から第四級までのレベルがあります。特殊無線技士は無線通信士より利用できる設備に制限がありますが、その分試験難易度が低いです。

今回も経済産業省、文部科学省、厚生労働省、総務省と電気通信同様、所轄官庁が複数ありますが、IT系は業務範囲が広いので、仕方がないのかもしれませんね。

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