パソコンの選び方2020【テレワーク】(その5)

今回もテレワークが増えたことで購入を考えている人向けにパソコンの選び方についてお話しします。

パソコンの基本的な性能についてのお話しは前回でほぼ大丈夫だと思いますので、今回はテレワークでつきもののビデオ会議に関する周辺機器についてお話しします。

(5) 周辺機器

周辺機器とはいっても、最近のノートパソコンには内蔵しているものが多く、性能の一部として考えてもいいかもしれません。まずは一人での環境でどのようなものが必要かをお話しします。

最初は、スピーカーです。こちらから発信するのではなく受信する場合に必要なことが多いです。具体的には動画ファイルの再生等です。ノートパソコンにはスピーカーが内蔵されていますが、あまり大きな音を出すのには向いていません。また、ご自宅やシェアオフィスなど環境的にスピーカーが難しい場合もあります。そのような場合は、ヘッドフォンを準備してください。また、小さな音をヘッドフォンなしで聞きたいのであれば、外部スピーカーを準備しましょう。最近はBluetooth接続でかなりしっかりした音の出るものが低価格で販売されています。Bluetoothだとスマートフォンやタブレットで使えるので、いろいろな情報端末に接続したいときは検討してください。

次にマイクです。最近はビデオ会議が増えていますが、簡単な確認等であれば音声だけでも充分です。こちらも内蔵しているケースが多いですが、内蔵型は指向性がないため、いろいろな音を拾いやすく、周辺環境によっては会話しにくいことがあります。もし一人での対応であればヘッドフォンのマイク付きを準備することをお勧めします。なお、ヘッドフォンは有線・無線も最近は充実していますが、無線は充電が必要なため、使用頻度が少ない場合は有線にしておいた方が無難です。また、有線ならば、USB接続のヘッドフォンがあります。通常のヘッドフォン端子での接続より雑音を拾わない、マイク付きでも一か所の接続でいいなどのメリットがあるので気になる方はご検討ください。

次にカメラです。予算に余裕があれば、高解像度のカメラがいいですが、通信環境があまりよくなければ、あえて低解像度のカメラにしても問題ありません。以前もお話ししたようにビデオ会議でのポイントは「音声をとぎらせない」ことなので、回線状況に応じて解像度を下げるほうが望ましいです。また、多人数参加の会議であれば、映る画面も小さいのでますますカメラは小さくていいです。こちらもノートパソコンでは内蔵していることがあります。意外と初心者の方はご自身のパソコンに内蔵していることを知らないことが多いので、パソコンの仕様等を確認することをお勧めします。

最後に意外と忘れがちなのが照明です。ノートパソコンで映る姿は暗くなりがちです。相手が気心知れた方ならいいですが、お客様や上司を含む会議であれば、自分をライトアップすることで心象を悪くしないで済みます。USB接続のLEDライトが比較的安価でありますが、まずはご自身の手元にあるスタンドライトやスマホのライト等を使って写りの違いを確認してから購入を検討してください。

ついでといっては何ですが、複数人でビデオ会議等を行うことがある場合の周辺機器についてもお話ししておきます。

カメラは内蔵ではなく、独立したものを準備してください。人数によっては高解像度のほうがいい場合もありますが、回線状況に応じたものを準備しましょう。(低速度なら低解像度ということです)また、三脚があるとなにかと便利です。この場合はカメラ側に三脚用の穴があることが望ましいです。購入前に仕様を確認しましょう。

マイクとスピーカーですが、これはバラバラに購入するのではなく、マイクとスピーカーが一体となったスピーカーフォンと呼ばれるものを準備することをお勧めします。理由はマイクとスピーカーは近づけすぎるとハウリング現象が起きて、キーンと音が出るといったトラブルが起きますが、一体型はその問題を解決しているのでトラブルが起きないからです。

なお、前述したように音が聞こえないというのは何度も聞き直したり言い直したりと会議の中での負担感が一番大きいので、ここにお金をかけることが一番大事です。最近は数千円の比較的安いものも出てきていますが、安いなりに拾える範囲も狭く、参加人数も限られる場合があるので少し参加人数に余裕ももったスピーカーフォンを購入してください。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする