リムーバブルメディア(その5)

今回もパソコンの選び方の番外編として、リムーバブルメディアに関するお話しをします。今回は従来からあるハードディスク系について紹介します。

(4) ハードディスク系

前回まで紹介したSDカードやUSBメモリはバックアップというよりは移動用の要素が強いです。DVD等は長期バックアップに向きますが、容量的には少し心もとないです。

ここで登場するのがハードディスク系です。最近使っている方はハードディスクは内蔵型ばかりだと思っているかもしれませんが、昔は外付けハードディスクを使っていることは少なくありませんでした。

外付けハードディスクにはサイズと中身でそれぞれ主なものが2種類ずつあります。サイズは据置型とポータブル(可搬)型で、中身はHDDとSSDです。組み合わせで行くと2×2で4種類ということですが、据置型SSDはあまり見かけないので、3種類となります。

略語の説明をしておくとHDDはHard Disk Driveの略で中に円盤上の磁気ディスクが入っており、磁気ヘッドで読み書きをするものです。SSDはSolid State Driveの略でUSBメモリと同じような半導体メモリを使って読み書きをします。

まずは据置型HDDですね。これはデスクトップというよりは最近軽量化のためにハードディスクの交換ができなくなったモバイル用ノートパソコンの容量追加に使われることが増えてきています。もちろん、バックアップ用にも使われています。据置型なのでコンセントに電源を指したままで電源スイッチのON/OFFで必要に応じて利用するといった感じでしょうか。

容量的には8TBと動画でも撮りためしないと到底1人では使いきれないものまでありますが、一般的には1TBか2TBを購入される方が多いようです。

次はポータブル型HDDです。据置型HDDは一般的に3.5inchサイズのハードディスクを利用するのですが、ポータブル型HDDは持ち運びやすいように2.5inchサイズのハードディスクを利用します。そのため、一回り小さく、持ち運びやすいです。その分容量も小さくなりますが、2TBぐらいまでは普通に販売されていますし、それより大容量のモノもあります。

ポータブル型は小型だけでなく、USBケーブルに指すだけで電源も供給できるバスパワーに対応しているものも多いです。パソコン側の供給電力によって使えない場合もありますが、追加の電源が不要なので、外出先で大容量のデータを処理したいときにはとても便利です。

この場所を取らない、追加電源不要のメリットから先ほどのモバイルパソコン用の外付けとして場所を取らないから使っている方もいます。

最後はポータブル型SSDです。HDDは大容量でも低価格なのですが、磁気ヘッドを使って読み取るため、どうしても故障しやすいです。そのため、ポータブル型HDDは衝撃に強いケースに入れてあるのですがそれでも扱い方によって読み取れなくなることがあります。また、回転体があるため、モーター音がします。

SSDは、衝撃に強く、軽量で、モーター音もないためポータブルには最適です。ただし、同じ容量のHDDより価格が高くなります。値段を取るか容量を取るかがどちらを購入するかを決めることになると思います。値段的に予算が収まるのであれば、SSDのほうがお勧めです。

最近は512GBだとSDカードやUSBメモリも価格的には少し高い程度で視野に入ってくるので、ハードディスク系は選択されにくくなっていますが、それより大きいサイズではまだまだ需要はあります。もう少し容量がほしいと思う方はぜひ検討してみてください。

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