前回 Web2.0について述べましたが、具体的例にはあまりピンと来なかったかもしれませんね。そこで、インターネット情報誌「Yahoo! Internet Guide」が行った2006年のベストサイトを決める「Web of Year 2006」から、代表的なサイトを選んで、みなさんにどんなものが時代の流れを作っているのか知っていただこうと思います。
◆ウィキペディア
http://ja.wikipedia.org/
年間総合大賞に輝いたサイトです。ユーザーが自由に編集に参加できるオンライン百科事典ですが、その内容たるや既存の辞典も真っ青の詳しさで、ジャンル、項目も多岐にわたっています。最近、検索サイトで用語を調べようとすると、ほとんどの場合このサイトが上位にランクされます。編集のタグをクリ
ックすると、誰もが編集者になれます。もちろん、ウソもかけますが、すぐさまプロやマニアに見破られ修正がかけられます。結果、とてつもない集合知を集めたWeb 2.0の代表格といえるでしょう。
◆YouTube
http://www.youtube.com/
海外のサイトでありながら、これだけ日本人が利用しているものも少ないでしょう。動画共有サイトです。誰でも簡単にサイト閲覧でき、IDを取得すれば投稿もできます。もちろん、ADSLや光のような高速回線が普及したからこそ成り立つサイトです。日本語での検索も可能ですので、ぜひ一度お試しください。
◆Mixi
http://mixi.jp/
ミクシィと呼びます。流行語大賞にもノミネートされましたから、言葉自体はご存知でしょう。コミュニティ型の会員サイトで、日記を書いて読んだもらったり、他人の日記にコメントを記入したりして人と人とのつながりを広げるものです。招待制という仕組みなので、mixi会員が知人にいなければ中をのぞくことすらできないのですが、現在 520万人も会員がいますから、少し身近を探せばきっと会員の方がいるでしょう。私自身も加入してはいますが、残念ながらほとんど書き込みしておりません。しかし、知人でよく書いている人の話では、いろいろな刺激を受けているようです。これもWeb2.0の代表格といっていいでしょう。
産経新聞社が提供するニュースサイトです。普通のニュースサイトとの違いは、記事に対する意見をブログに書けるユーザー参加型のサイトということです。新しい切り口で注目のサイトです。
◆Amazon
http://www.amazon.co.jp/
オンライン書店のアマゾン。最近はいろいろなものを売っており、総合ショッピングサイトになりつつありますが、圧倒的なのはやはり書籍です。ISBNコードさえ取得できれば、必ず売ってくれます。最大の特徴はカスタマレビューという読者感想文。売り手でなく買い手の声で、わかりやすかったり厳しかったりと、購入時の判断材料になる内容が書かれているのが好評です。これもユーザー参加型といわれるWeb2.0の特徴でしょう。
◆はてなブックマーク
http://b.hatena.ne.jp/
ブックマークというのは、お気に入りのサイトを登録することをいいます。このはてなブックマークは、インターネット上でブックマークを登録することにより、登録数の多い人気サイトや関連性の高いキーワードのサイトを閲覧できる仕組みなっています。膨大なサイトから目的のサイトを探す羅針盤になってくれるでしょう。
このほかにもいろいろなサイトがありますが、重要なのは世の中が確実に変わってきていると実感できるということです。様々な人の意見や思いが容易にわかる時代となり、「井の中のかわず」であることが身にしみます。世の中は広いです。