クラウドサービス(IaaS)(その2)

今回もクラウドサービスの中でもIaaSに関するサービスについて紹介します。

前回も少しお話ししましたが、IaaSを使うメリット、デメリットを知っておきましょう。

メリットは何といっても、ハードウェア本体を購入する手間、設置する場所等がいらなくなることです。昔に比べるとハードウェア性能でメーカーを選ぶ理由はなくなってきています。つまり、性能を保証してもらえれば、どこのでもいいといった状況になってきています。むしろ、維持管理をどうするかに焦点が移っている状況で維持管理を容易にできるはIasSはシステム管理者には非常に魅力です。

また、メモリやハードディスクの容量の事前に最大使用量を決める必要なく、いつでも増量減量ができるのも管理負担軽減にもつながります。購入の場合は一般的なリース期間である5年後までにどの程度使うのかを頭を悩ませる必要があるからです。支払いも従量制なので、使った分だけなのが助かります。自社が不運にも災害にあったときでも別の場所にあることで被害を免れることができるのは地震国日本では大きなメリットではないでしょうか。

しかし、デメリットはあります。建設業におけるクラウドサービス(その8)にも書きましたが、ネットへの接続が切れるとサービスが利用できなくなるとか、セキュリティ面での心配があるとか、サービスがなくなる可能性があるといった点です。購入であれば、サービスがなくなっても、インターネットがつながらなくても問題ないからです。

また、低価格とはいってもそれなりの費用がかかるので費用面については使い方によってメリットになるかデメリットになるかは難しいところです。一般的には安くなる傾向ですが、費用については十分に調査と検討をすることをお勧めします。

メリット、デメリットを十分に理解して利用してください。今回は通信会社・プロバイダー系を紹介します。

◆NTT Communications クラウド・エヌ
http://www.ntt.com/business/services/cloud/iaas/cloudn.html

NTTコミュニケーションズが提供するクラウドサービスです。価格も450円(税抜き)から始めることができ、従量制で月額上限料金が設定されています。基本機能の充実しており、NTTですからバックグラウンドも安心です。

◆KDDI クラウドプラットフォームサービス
http://www.kddi.com/business/cloud/iaas-paas-daas/cloud-platform/

KDDIの提供するサービスです。基本機能は充実していますが、料金は月額制のみでが少し高いです。環境はさすがの通信会社でセキュリティは閉域イントラ網も利用できるのがいいです。

◆ソフトバンク ホワイトクラウド
https://www.softbank.jp/biz/cloud/white_cloud/

ソフトバンクが提供するサービスです。vmwareを利用しており、実績も豊富です。従量制も提供しており、月額と選べるようになっています。

◆Niftyクラウド
http://cloud.nifty.com/

大手接続プロバイダーのニフティが提供するクラウドサービスです。vmwareを採用しており、既存で利用されている方は移行がしやすいサービスを提供しています。プロバイダーだけあって、サポートも比較的しっかりしている印象があります。

◆BIGLOBEクラウドホスティング
https://business.biglobe.ne.jp/hosting/

大手接続プロバイダーのビッグローブが提供するサービスです。料金は月額制と従量制を選べるようになっています。転送量に制約がなく、プライベートLANが標準的なのが特徴です。

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