今回もローコード、ノーコード開発ツールの紹介をします。
これまで、ローコード、ノーコード開発ツールのうち、比較的認知度の高いサービスを紹介しました。
・kintone(サイボーズ)
・Salesforce(セールスフォース)
・AppSheets(グーグル)
・Amazon Honeycode(アマゾン)
・Power Apps(マイクロソフト:2020年1月に紹介)
このうち、kintoneを除く4社はクラウドサービスでの大手です。とはいえ、これ以外にも様々な企業がローコード、ノーコード開発ツールのサービスを提供しています。今回はその中で私が個人的に気になっているサービスをいくつか紹介します。
開発時の必要スキル
利用するにあたって、気を付けていただきたいことはローコード、ノーコードといっても全くシステム開発の知識が不要だというわけではないということです。
特に業務フロー図やデータフロー図といった情報の図解手法は習得しておくべきですし、画面設計(入力順や画面部品の機能設定)に関する基礎知識、データベースのリレーション関連(主キーやリレーション設定、マスタと取引データの関係)に関する基礎知識はあったほうが利用しやすくなります。さらに、連携や複雑な機能追加を行うとなるとプログラミングスキルが必要になります。
とはいえ、エクセルで少し複雑な表作成やVLOOKUP等の関数を使った表連携ができるか、アクセスで簡易なテーブル、クエリ、フォームが使えることができれば、始めるのには問題ありません。ローコード、ノーコード開発ツールの魅力はまず、簡単なものからスタートして、徐々により良いものにしていくことが自分自身でできることだからです。
開発技術よりは、業務改善の意思表示、対象業務の関連社員とのコミュニケーション、ニーズ把握といった人的な対応能力のほうが成功要因としては重要だと思います。独りよがりのアプリはなかなか使ってもらえません。使う人みんなが関わる方が大切です。
開発記録は大事
あとは開発記録をしっかり残すこと。追加追加でいつの間にか誰も全体が把握できないブラックボックスアプリにならないようにしてください。
◆Adalo
https://ja.adalo.com/
2018年に米国で登場したサービスです。機能は限定されますが、無料コースがあります。サイトも日本語で表示されますので、とりあえず始めてみることができます。有料になるとスマホアプリも作れるようです。
◆サスケWorks
https://works.saaske.com/
インターパーク社が提供するWebアプリ開発ツールです。ワークフローやカレンダー、帳票やAI-OCR機能まで使える多機能なのが魅力です。利用者10人で月5500円がスタンダードプランです。
◆Platio
https://plat.io/ja/
アステリア社が提供するモバイルアプリ開発ツールです。業務が3日でアプリにがキャッチコピーでテンプレートがたくさんあるのが魅力です。利用者10人で月額20000円です。
◆Forguncy
https://www.forguncy.com/
様々なソフトウェア開発ツールを提供しているグレープシティ社が提供しているサービスです。機能メニューにある紹介動画を見ればわかりますが、エクセルで作っているような気軽さでアプリ開発ができます。開発と運用でライセンスが違うのが特徴的です。値段はちょっとお高いです。
◆Wagby
https://wagby.com/
ジャスミンソフト社が提供するノーコード開発ツールです。シンプルな操作でWebシステムが構築できます。こちらは開発(6600円)+同時接続ライセンス(3300円/人)の組み合わせで費用が発生します。