kintone(その5)

前回に引き続き、ローコード、ノーコード開発ツールのkintoneを紹介します。

前々回と前回でkintoneの標準機能にない機能を拡張する方法として、プラグインとJavaScriptを紹介しました。費用が掛かったり、技術が必要だったりしますが、利便性が確実に向上します。

もちろん、これだけでもいいのですが、やはり、「餅屋は餅屋」で専用サービスに任せたり、既存ソフトを使った方が便利なこともあります。

そのために使うのが、外部連携です。前回の最後に少し紹介したkintone APIは、kintone側の機能を外部から操作する仕組みですが、同じように他のサービスにもAPIがあり、これを利用することで、スムーズな連携を図ることができます。

少し、APIを説明すると、Application Programming Interfaceの略で、ソフトウェア同士が情報をやり取りする際に使う機能のことです。みなさんが利用している例を紹介すると、何かのアプリ登録をする際にGoogleアカウントで済んだり、ネットで購入する際に、アマゾンのアカウントで購入出来たりしたことがありませんか。

これがAPI による連携です。Googleやアマゾンのように高いセキュリティに守られた環境を利用することで、自社のサービスに安心感を与えることができます。もちろん、双方でどの情報を共有するかをユーザー側で指定する必要がありますし、最初だけはユーザーに連携の許可をもらう必要がありますが、パスワードの更新などは一つだけすれば、自動的に連動します。楽ですよね。

kintoneはクラウドサービスですが、相手もクラウドサービスだと相手の起動状況を気にする必要がないので、いつでも連携が可能です。クラウドサービスで利用するAPIをWebAPIというのですが、ほぼリアルタイムで情報連携ができるのはとても魅力的です。

さて、これらを利用するには、利用したい外部サービス側の接続許可(APIの利用許可)を行うこととそれを利用するプログラムを作成する必要があります。ここで利用するプログラム言語は前回紹介したJavaScriptです。JavaScriptを習得するとWebサービス間の連携がいろいろできるようになるので興味がある方はぜひ勉強することをお勧めします。

◆外部連携サービス一覧
https://developer.cybozu.io/hc/ja/articles/360000877166

cyboze developer networkに掲載されている外部サービスとの連携方法です。どんな連携ができるか見るだけなら初心者でもわかるようになっているので、のぞいてみてください。

◆スタンダードコースにしよう
https://kintone.cybozu.co.jp/support/arukikata/pages/03-08.html

タイトルはちょっと違いますが、カスタマイズやプラグイン、APIでできることを簡単に紹介しています。全体像をざっくり知りたい人はこちらをみてください。特定のきっかけの際に情報連携するWebhookの紹介もしています。

◆kintone(キントーン)と他のシステムを繋ぐときに考えるポイント
https://www.youtube.com/watch?v=pwtTMxPF-I4

YouTube動画です。kintoneのサービスgusokuを提供しているR3institteが紹介されています。他システムとのつなぎ方がいろいろ紹介しています。APIに限らず、どのようなつなぎ方を知りたい方にお勧めします。

◆kintoneのアプリ間連携や他ツールとのデータ連携を行う方法
https://www.kreisel.bz/lab/kreisel_kintone_datarenkei

CRMサービスのクライゼルのブログページです。kintoneのデータ連携について、事例も交えて紹介しています。連携の際の要件定義についても記載しているのがありがたいです。

◆kintoneとfreeeの連携でバックオフィスは変わる
https://www.bitriver.jp/kintoba/kintone_and_freee_api_connect

kintoneと会計システムfreeeの連携例です。建設業の事例なので、連携がより身近に感じられると思います。ページの下にスライドもあるので、拡大してみるとわかりやすいです。

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