今回は、最近話題のチャットAIであるChatGPTについて紹介します。
ChatGPTとは
まずは、チャットを説明しておきます。本来はおしゃべりという意味ですが、ITの世界では、複数の利用者がリアルタイムにメッセージを送信するためのシステムを指します。みなさんの身近なものだとLINEがその一つです。
今回のChatGPTもチャットツールなのですが、その相手が人間ではなく、AIなのです。つまり、人間が質問し、その内容に回答する対話型サービスです。ただし、その回答が決められた文言を返信するようなチャットBOTのようなものではなく、オリジナルのテキストを生成する人工知能が生み出すものなのです。
ChatGPTは、OpenAIという団体がつくっており、テスラのイーロンマスク社長やマイクロソフト社が出資していています。2018年にGPT-1を発表し、2019年にGPT-2、2020年にGPT-3を発表しました。ChatGPTは、GPT-3の改良版を使っているといわれています。
質問できること
その質問方法は、よくある「○○とは」といった辞書的な質問だけでなく、詩や歌、エッセイ、小説といった文章の依頼もできますし、何とプログラムコードも生成してくれます。さらにその内容の修正もできます。
例えば、夏目漱石の坊ちゃんの要約を依頼して、その後、問題を5問作ってもらい、さらにその5問を中学生用にやさしくするといったことが対話でできてしまいます。システム開発に必須の要件定義もシステムの概要を話して、質問するとかなり細かいところまで教えてくれます。土木・建築の質問もOKです。
注意すべきことは
ただし、いずれの場合でも質問者が的確な質問をしないと期待した答えは返ってきません。もちろん、対話式なので、回答を見て、不足している部分を追加質問できます。そうすることでより精度の高い回答が返ってきます。この辺りは、欲しい情報が掲載されているWebサイトを探すときの検索方法に似ていますが、人間の言葉で気軽に聞ける分、こちらの方が便利です。
あともう一つ大事なことは、抽象的な内容はいいですが、具体的な内容、例えばプログラムコードなどは検証できる力が必要になります。つまり、入口と出口は人間がきちんと管理する必要があるということです。
私が試したのはGPT-3.5ですが、既にGPT-4が発表されており、有償ですが利用できるとのことです。こちらに関しては、文章で画像生成もできるので、さらにいろいろな活用ができそうです。
まずは触ってみて、最新のAI技術を体感してみましょう。
◆Introducing ChatGPT
https://openai.com/blog/chatgpt
公式サイトです。画面左にあるTry ChatGPTをクリックして、OPEN AIのアカウントを取得してからサービスを利用します。英語なので、他のサイトで少し勉強してから試すといいです。
◆【使ってみた!】ChatGPTとは?始め方と使い方を徹底解説
https://kigyolog.com/article.php?id=1758
起業家支援メディアの「起業LOG」にあるChatGPT紹介ページです。ChatGPTの概要やアカウント開設方法と使い方、仕組み等をわかりやすくまとめています。
◆ChatGPTとは?初心者でも分かる始め方を解説
https://digital-shift.jp/flash_news/s_230306_1
「デジタルシフトタイムズ」のChatGPT紹介ページです。こちらも概要ですが、どんなことができるかとメリット・デメリットが書かれています。注意点として読んでください。
◆ChatGPTをGoogleスプレッドシートに組み込んでヘルプを作ってみた
https://forest.watch.impress.co.jp/docs/serial/offitech/1482942.html
ソフト紹介の「窓の杜」のページです。少し応用編で、ChatGPTをGoogleスプレッドシートで使う例を紹介しています。こんな風に応用できることがわかります。
◆AIプロ集団から見た「ChatGPTの歴史」たった5年で何が起こったのか
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2303/17/news200.html
ChatGPTの歴史や背景がわかるページです。もう少し技術的な内容を見たい方はこちらを見てください。2ページでコンパクトですが、わかりやすいと思います。