前回に引き続き、ローコード、ノーコード開発ツールのkintoneを紹介します。
今回はプラグインという拡張機能について、お話しします。
前回、プラグインやJavaScriptを使うと安価さや簡単さが損なわれるといった感じの話をしましたが、実際どんなものかを説明しないと判断しづらいですよね。
今回はプラグインです。kintone の機能を拡張するソフトウェアのことです。ちなみにアドインとかアドオンとか他のソフトでも使われる拡張機能の別名称がありますが、こちらはどちらかというと本体の中で機能を強化する感じで使われます。プラグインは本体にプラスで機能を追加する感じで使われます。kintoneのプラグインはどちらの意味も含むので、ちょっとややこしいです。
いずれにしても、標準機能ではできなかったことが簡単にできるようにするのがプラグインです。具体的には印刷機能の拡張やアプリ間のデータ自動連携、カレンダー表示の変更対応、入力補助機能の強化など様々な機能があります。公式サイトで紹介されているだけで200以上あるので、見るだけでも大変です。
プラグイン導入に対する注意事項はライトコース(780円/月)ではだめでスタンダードコース(1500円/月)でないとダメということです。一部の人ではなく、プラグインを使うアプリの利用者全員なので、コスト的にはかなり上がる可能性があります。
プラグイン自体も無料のもの、買い切り型、月額もしくは年間払いと料金体系がいくつかあるので、よく確認してください。無料のものは導入する側にはありがたいですが、実験的なものや販促用といったものもあるので、エラー対応やアップデートが保証されていない可能性も留意してください。
「とはいえ、いきなりスタンダードコースでプラグイン導入をするのも高いしなぁ」と思われる方もいると思います。お勧めとしては、ライトコースでいろいろなアプリを作りこんで、kintone をある程度使いこなしてからスタンダードコースに切り替えて、プラグイン導入を考えてみるという流れがいいのではないでしょうか。
ライトコースからスタンダードコースへの切替は月額払いでも、年額払いでも可能です。初期投資を抑えながら、徐々に費用対効果を会社内で確認し、十分とれると判断した段階で投資を追加することが承認されやすいと思います。
◆kintone(キントーン)- 拡張機能
https://kintone-sol.cybozu.co.jp/integrate/
公式サイトの拡張機能説明ページです。タブで「カテゴリから探す」をクリックすると、いろいろなプラグインが見れますが、左に機能で絞り込めるようになっています。とりあえず、どんなことができるかのぞいてみるといいと思います。
◆kintoneプラグインって何?kintoneをより有効的に活用するためには?
https://www.jbat.co.jp/kintone_blog_2/
kintoneプラグインを提供しているJBアドバンスト・テクノロジー社のプラグイン説明ページです。概要から注意点まで簡単にですが、分かりやすく書かれています。
◆kintoneプラグインの基本解説 インストール手順や用途別おすすめ
https://smbiz.asahi.com/article/14340118
中小企業経営者向けの朝日新聞社のメディア「ツギノジダイ」のプラグイン紹介ページです。よく使われるプラグインを5つ紹介しています。そのあとで、プラグインの特徴や利用のコツが書かれています。
◆サンプルプラグイン
https://developer.cybozu.io/hc/ja/sections/200681620
プラグインってどんな風になるのかちょっと見てみたいと人向けにCybozeが提供しているサンプルプラグインがあります。動作保証やサポートはありませんが、無料です。機能としてはしっかりしているので、お試しにどうぞ。
◆無料で使えるkintoneプラグイン!効率化を実現するおすすめ10選
https://www.comdec.jp/comdeclab/freeplugin10-01/
こちらも無料で使えるプラグインを10個選んで、紹介しています。さすが、お勧めだけあって、どれもあると便利だなと思うプラグインばかりです。