kintone(その4)

前回に引き続き、ローコード、ノーコード開発ツールのkintoneを紹介します。

前回は、kintoneの機能を拡張する方法としてプラグインについて紹介しました。帳票印刷や特殊なデータ結合等、標準機能では、できなかったことをできるようにします。無料のものもありますが、有料が多いです。今回はもう一つの機能拡張であるJavaScriptについて紹介します。

もう一つのJavaScriptはプログラム言語です。プラグインのような拡張まではしなくていいが、ちょっと機能を追加したいという時とか、どうも既存のプラグインではわが社にニーズに対応しきれていないので自分たちで作ろう!といった時に使います。

プログラム言語の勉強が必要なので、プラグイン導入よりハードルはあがりますが、このJavaScriptは、Webサイトの作成やグーグルのサービスを連携させる等に使うGoogle Apps Scriptでも利用するので、ネットサービスを本格的に自社で使いこなそうとする場合は勉強する価値は高いです。ただし、こちらもスタンダードコースでしか利用できません。できることの広さからするとしょうがないかなと思います。

前回同様、ライトコースで、できることを全部やってみてから、スタンダードコースにうつることをお勧めします。

さて、JavaScriptの具体的な話ですが、プラグインそのものが、JavaScriptでできています。つまり、自分でプラグインを作り出すことができるのです。もちろん、簡単なこともできます。例えば、レコード一覧画面で、条件によって文字の色やサイズを変更することや計算フィールではちょっと条件が複雑すぎる計算を実行するといったことです。

入力不要の時は入力欄が灰色になるとかわかりやすくていいですよね。必要な時だけ項目が表示されるようにすることもできます。より使いやすくするための機能を実現するのがJavaScriptです。

もちろん、kintoneでJavaSciptを使いこなすためにはJavaScriptという言語の勉強だけでなく、kintone APIというkintoneの機能をプログラムで利用するための約束事を勉強する必要があります。これがなかなか難しいですが、サンプルプログラムで少しずつ勉強していくことで経験を積んでいけば、徐々にいろいろできるようになります。

とはいえ、「そんな時間も人もいないよ」という場合はプラグインに頼ってください。そのためのプラグインだと思います。

◆cybozu developer network
https://developer.cybozu.io/hc/ja

kintoneをカスタマイズする際に、勉強する公式サイトがこちらです。できることの簡単な説明から、学習ページ、APIの説明など、一通りの情報がそろっています。

◆kintone Tech Channel
https://www.youtube.com/c/kintech

kintoneのカスタマイズ用のYouTubeチャンネルです。そんなにたくさんの動画はありませんが、実際の動きがわかるのでよりイメージしやすいと思います。

◆kintoneで始めるjavascript入門
https://ribbit.konomi.app/blog/kintone-getting-started/

kintoneのJavaScriptでカスタマイズしたいけど、ざっと要点だけみるのはないかなという人にお勧めです。1ページですが、端的にまとめられてわかりやすいです。

◆ド素人が始めたkintoneカスタマイズ
https://pj.asunote.jp/first_step_of_kintone_customise/

サブタイトルが初心者がはじめの一歩を踏み出すための虎の巻と書いてあるように、kintoneでカスタマイズするのにどうやって学べばいいかがよくわかります。途中の動画もいいですよ。

◆kintone(キントーン)素人のJavaScriptカスタマイズは危険?
https://www.r3it.com/column/amateur-kintone-customize

カスタイマイズを素人がやるときに注意したほうがいいことを簡単に記載しています。少し触り始めた方には一度見ていただくことをお勧めします。

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