kintone(その2)

前回に引き続き、ローコード、ノーコード開発ツールのkintoneを紹介します。

kintoneでの心配事

今回は導入時によく心配されている点を2つほどお話しします。

kintoneは前回もお話ししたように、Webデータベース型の業務アプリ構築クラウドサービスです。データもシステムもインターネット上にあるので、どこでも利用できることができますが、ネット環境がないところではダメです。社内限定で自社サーバーに入れて使うということはできません。

セキュリティに対する心配

心配ごとに一つがセキュリティです。セキュリティ面を気にする経営者には抵抗があるようです。とはいえ、ローコード、ノーコード開発ツールに限らず、Webサービス全般を何一つ利用しないというのは今後のITツール活用の中では難しいと思います。最初は簡易なものから初めるとともにセキュリティ面に関しては、「ゼロトラスト(信頼ゼロの前提で、常に検証・対策を講じる)」を検討したほうがいいです。

オンプレミス(社内のみ)でもパソコンがネットにつながっていれば、盗聴やウイルス等で情報漏えいはゼロではありません。リスクに対して、前向きに対応することが大切です。

機能に対する心配

もう一つは、機能に対しての心配です。ウォーターフォール型で機能・画面・帳票要件をしっかり固めて、kintoneを使おうとするといろいろお困りごとが出てきます。特に印刷は凝ったことをしようとすると少し大変な思いをします。また、複数のデータを連携させようとするとこちらも手間がかかります。どちらもできないわけではありませんが、要件を固めすぎていると「要件と違う」といった話になり、これが「kintoneイマイチ」ということにつながっていきます。

実際は、プラグインという拡張機能やJavaScriptを利用すれば、かなりのことができるのですが、本来の安価で簡単にできるが薄れてしまいます。そもそもkintoneに限らず、ローコード、ノーコード開発ツールはアジャイル型で、まずは作ってみよう、使ってよくない部分は変えていこうが基本です。ITツールに対する意識改革をしないとモッタイナイ使い方になります。

印刷にしてもペーパーレスを全社でうたっているのに、なんでわざわざといったことがよくあります。既存の業務を便利にするというより業務の根本から変えようと意識して使いましょう。

◆さわってみよう!kintoneアプリ作成画面
https://kintone.cybozu.co.jp/try-kintone-app-builder/

kintoneの作成画面を実際にさわることができます。触れる内容は限定的で、アプリ自体の完成を見れるわけではないですが、CMで見れたドラッグ&ドロップや拡大縮小といった操作はできるので「考えるより感じたい」人にはお勧めです。

◆kintoneの基本を学ぶ
https://jp.cybozu.help/k/ja/user/basic.html

公式サイトの機能説明ページです。初めての方にはピンときづらいかもしれませんが、前回紹介ページや動画を見た後であれば、復習になると思います。

◆kintone(キントーン)の使い方 機能・費用・導入手順を紹介
https://smbiz.asahi.com/article/14339369

サイボウズ公認 kintoneエバンジェリストが書いたページです。機能紹介はもちろんですが、導入ステップで、どんな考え方でのぞんだらいいかがわかりやすく書かれています。「引き算」思考は、ポイントです!

◆kintoneとは?わからない方知りたい方!これを読んでください
https://toyokumo-blog.kintoneapp.com/whatiskintone/

kintone連携サービスを提供しているトヨクモのブログです。業務視点で使える機能の説明をしています。kintone自身のバックアップのことにも触れてあります。

◆kintone標準機能である「印刷」は実用に耐えられないのか?
https://toyokumo-blog.kintoneapp.com/kintone_print/

前述したトヨクモのブログの別ページです。あえて、基本機能でできる範囲の印刷方法について、見積書印刷を例に丁寧に技を説明しています。わかりやすくて、さすがだなといった内容です。

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