クラウドサービス(IaaS)

今回はクラウドサービスの中でもIaaSに関するサービスについて紹介します。

IaaSは、「Infrastructure as a Service」の略で、サービスとしての基盤という意味です。もう少し具体的にいうとサーバーや保存用ディスク、ネットワーク機器といったハードウェアを自分で用意せずにサービスとしてインターネット上にあるものを使うことを言います。

少し前まではVPS(Virtual Private Server)というサービスが人気でした。今でも特定の目的では利用されています。仮想専用サーバーという名前の通りに物理的なサーバーではなく、物理的なサーバーの中に仮想ソフトで作ったサーバーです。物理的なサーバーを1台占用しないので安価に提供できるのが特徴です。

IaaSとの違いは、一つは拡張性にあります。VPSは物理的なサーバーではないですが、ある程度固定された性能に対して、IaaSはアクセス負荷に応じて性能を変化させることができます。また、VPSはサーバーだけを指すことがおおいですが、IaaSはネットワーク機器も含めて利用できるので、複数の仮想サーバーをそのクラウド内でのネットワーク機器につないで使うといった方法も利用できます。もう一つは従量課金制の場合が多く使った分だけ支払えばいいという特徴があります。月末や年度末だけ負荷が増えるので高い性能で、日頃は低い性能でもいいという性能の差が大きくなるようなシステムを使う方にはぴったりです。

とちょっと難しい話になりましたが、要はインターネット上でサーバーを含めたネットワーク環境を借りることで専門家が細やかな設定をしなくては利用できなかったハードウェアが比較的な簡単な設定で物理的な管理をせずに借りれるということです。

今回はまず、有名どころから紹介します。

◆Amazon Web Services
https://aws.amazon.com/jp/

ご存知ネット販売のアマゾンが提供するクラウドサービスです。あの巨大なサービスを提供している仕組みを利用しているので、安心感も性能も抜群です。料金体系が複雑で理解するのはちょっと大変ですが1年間は無料のサービスもあるので試しに利用することも可能です。

◆Microsoft Azure
https://azure.microsoft.com/ja-jp/

マイクロソフトが提供するクラウドサービスです。OfficeやOSで有名ですが、2010年からサービスを提供しています。マイクロソフトだけあって、Windowsとの親和性は高く、開発環境もWindows系になれている人には向いています。

◆Google Cloud Platform
https://cloud.google.com/?hl=ja

グーグルが提供するクラウドサービスです。こちらもアマゾン同様、ネットサービスの雄なので提供している環境は心強いものがあります。

◆IBM Cloud
https://www.ibm.com/cloud-computing/jp/ja/

こちらはコンピューター製品・サービスを販売しているIBMが提供しているサービスです。クラウドサービスですが、製品を持っている強みを生かして物理サーバー(ベアメタルサーバー)も提供しているのが特徴です。

◆FUJITSU Cloud Service K5
http://jp.fujitsu.com/solutions/cloud/

こちらは日本の総合電機メーカーの富士通が提供しているクラウドサービスです。製造業や流通業での全国的なシステム構築を行っている実績があります。

◆NEC Cloud IaaS
http://jpn.nec.com/cloud/service/platform_service/iaas.html

こちらも日本の総合電機メーカーであるNECが提供しているクラウドサービスです。こちらも製品を持っている強みを生かして、物理サーバー(ベアメタルサーバー)を提供しています。

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